「お参り」と「お詣り」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも言葉にすると同じ「おまいり」ですが、意味を理解して使い分けをしている人はあまりいないかもしれません。
このページを読めば「お参り」と「お詣り」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
お参りの定義
神仏をおがみに行くこと。また、おがむこと。
広辞苑 第七版 442Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで「お参り」はお墓や仏壇で仏様やご先祖様に対して、祈ったり話しかけたり、ご挨拶することを指します。
そのため、お寺やお墓に出向くお盆やお彼岸、命日などに行うおまいりには「参」の字が使用されます。
また「参る」は「行く」の謙譲語のため、仏様やご先祖様に対する尊敬の意が込められています。
お詣りの定義
「おまいり」では「詣」の字で掲載が無いため「詣でる(もうでる)」で調べたところ、
神仏の礼拝に行く。
広辞苑 第七版 2899Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで「詣」の字は”初詣”にも使われるように、神社または神棚で神様にお祈りや報告をする行為に使用されることが分かりました。
そのため、初詣や七五三、はたまた合格祈願や安産祈願など神社に出向いて神様に祈ったり、お願いする場合の「おまいり」には「詣」の字が使用されます。
また、「詣でる(もうでる)」は「行く」や「至る」の謙譲語のため、神様に対する尊敬の意が込められています。
さらに神社でのお詣りには、鈴を鳴らしてお賽銭を入れてから「二拝二拍手一拝」するなど細かい参拝の作法がある他、参拝に辿り着くまでにも鳥居をくぐる前に一礼をすること、道の真ん中は避けて歩くこと、お詣りの前に水で手を清めることなどの作法があります。
つまり「お参り」と「お詣り」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- お参りは「お寺やお墓に出向いて仏様やご先祖様に拝むこと」
- お詣りは「神社で神様に祈ること」
となります。
言葉にすると同じ「おまいり」ですが、お祈りする場所と相手によって使用する漢字が異なることが分かりました。
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