「債務」と「借金」の違い、あなたは理解していますか?
同義語として使われがちな「債務」と「借金」ですが、両者には明確な違いがあるのです。
このページを読めば「債務」と「借金」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
債務の定義
他人に対して一定の給付(行為)をなすべき義務。民法上、契約・事務管理・不当利得・不法行為などを原因として発生する。
広辞苑 第七版 1146Pより [発行所:株式会社岩波書店]
債務は「法律上、お金の支払いや物の受け渡しの義務がある」ことを意味します。
「債務整理・債務不履行」など法律用語として使われる言葉のためなんだか分かりにくいですが、お金だけでなく物に対しても支払いや・渡す義務がある際に使われます。
つまり、借りたものや借りる行為のことではなく、「支払う義務」や「渡す義務」のことを指す言葉です。
借金の定義
金銭を借りること。また、借りた金銭。
広辞苑 第七版 1360Pより [発行所:株式会社岩波書店]
借金は字のごとく「金を借りること」や「借りたお金のこと」です。
つまり、債務の中に「借金」も含まれます。
つまり「債務」と「借金」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 債務は「お金に限らず物に対しても、支払いや渡す義務があること」
- 借金は「お金を借りること、または借りたお金のこと」
となり、借金も債務の一部であることが分かります。
債務は法律用語のため日常的に使う場面は少ないですが、「借りたもの」や「借りたこと」を指すのではなく、「渡す義務」「支払う義務」のように行うべき義務に対して使われます。
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