「センシティブ」と「ナイーブ」と「デリケート」の違い、あなたは説明できますか?
どれも日本語に訳さずにそのままカタカナ語として使われることが多い言葉ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「センシティブ」と「ナイーブ」と「デリケート」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
センシティブの定義
「センシティブ」を広辞苑で調べると、
①感じやすいさま。鋭敏なさま。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
②慎重に扱われるべきであるさま。
とのことで、「センシティブ」は敏感、慎重である様子を意味する言葉であることが分かりました。
「センシティブ」は「sensitive」と綴りますが、「感じる」という意味である「sense」の形容詞です。
「敏感な」、「過敏な」という意味を持ち、人に対して使われる言葉です。
ナイーブの定義
「ナイーブ」を広辞苑で調べると、
素朴なさま。純真なさま。感じやすいさま。うぶ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「ナイーブ」は素朴な様子、感じやすい様子を意味する言葉であることが分かりました。
「ナイーブ」は「naive」と綴ります。もともとはフランス語の「naïf」が語源となっている形容詞です。
日本では「あの人はナイーブだ」と言うと「あの人は純粋だ」「素直だ」などとポジティブなイメージで捉えられますが、海外では「幼稚」、「世間知らず」と言うようにネガティヴなイメージで使われることが多いようです。
デリケートの定義
「デリケート」を広辞苑で調べると、
①繊細なさま。感じやすいさま。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
②微妙で扱いが難しいさま。
とのことで、「デリケート」は繊細である様子を意味する言葉であることが分かりました。
「デリケート」は「delicate」と綴る形容詞です。
人に対して使う際は「敏感で傷つきやすい様子」、「感受性が強い」という意味で使われますが、機械などの物に対しては「精巧で壊れやすい様子」という意味で使うなど、「デリケート」という言葉が指すものによって意味合いが少しずつ変わります。
つまり「センシティブ」と「ナイーブ」と「デリケート」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- センシティブは「敏感である様子を表す形容詞で、人に対して使われる言葉」
- ナイーブは「素朴な様子、純粋な様子を表す形容詞で、海外ではネガティヴなイメージで捉えられることが多い言葉なので使う際は注意が必要」
- デリケートは「人に対しては感受性が強い様子、ものに対しては壊れやすい様子を表す形容詞。デリケートが指すものによって意味が少し変わる言葉」
となり、「センシティブ」、「ナイーブ」、「デリケート」は私たちの日常生活で使われる便利なカタカナ語ですが使い方に少し注意が必要な言葉であることが分かりました。
修正と訂正の違いはこちらでまとめています。
コメント