「修正」と「訂正」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも間違えた箇所を正しく直すことで、ビジネスマンはぜひ知っておきたい言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「修正」と「訂正」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
修正の定義
「修正」を広辞苑で調べると、
不備があるものを、より良いものにすること。
広辞苑 第七版 1380Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「修正」は良くないと思われる点を直すことであることが分かりました。
今まで向かっていた方向性や考えを変更したり、改善したりするときにも「修正する」という言葉を使います。
「修正」は「訂正」よりも間違いを直すという点では弱い意味合いで、明らかな間違いではないが、別のものに変更したいといったときに適した言葉です。
訂正の定義
「訂正」を広辞苑で調べると、
誤りを正し改めること。
広辞苑 第七版 1984Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「訂正」は間違いを正しく直すことであることが分かりました。
明らかに間違っていることを直すときなどに「訂正する」という言葉を使いますが、この言葉には謝罪すると言う意味も込められています。
テレビなどで見るニュースで、「訂正してお詫び申し上げます」と謝罪している場面を見ますが、「訂正」がこのような謝罪の場面でも使用されます。
また、書類などを書く際に誤字脱字があって直す場合は、「明らかな間違いを直す」ことなので「訂正する」という言葉が適しています。
つまり「修正」と「訂正」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 修正は「今までと方向性を変更することや、明らかな間違いではないがより良いものに改善すること」
- 訂正は「間違いを謝罪して正しく直すこと」
となり、「修正」の対象は明らかな間違いではないのに対し、「訂正」の対象は明らかな間違いであることが分かりました。
勘違いと思い込みの違いはこちらでまとめています。
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