「倫理」と「道徳」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも人として大切なことですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「倫理」と「道徳」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
倫理の定義
「倫理」を広辞苑で調べると、
①人倫のみち。実際道徳の規範となる原理。道徳。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
②倫理学の略。
とのことで、続いて「倫理学」を調べると、
人格的・規範的・社会的存在としての人間の価値や行為、また相互の共存の規範・原理を考究する学問。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「倫理」は道徳の規範となる原理を意味することが分かりました。
「倫理」は人として守るべきことであり、仲間を表す「倫」と、ことわりや筋道を表す「理」という字から成り立っています。
高校や大学などで「倫理学」を学ぶことができますが、これは一般的に規範となる事柄の理解を深めるための学問です。
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道徳の定義
「道徳」を広辞苑で調べると、
人のふみ行うべき道。ある社会で、その成員の社会に対する、あるいは成員相互間の行為の善悪を判断する基準として、一般に承認されている規範の総体。法律のような外面的強制力や適法性を伴うものでなく、個人の内面的な原理。今日では、自然や文化財や技術品など、事物に対する人間の在るべき態度もこれに含まれる。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「道徳」は社会の中で人が行うべき道を意味することが分かりました。
「道徳」は小学校、中学校の授業で学ぶ項目ですが、これは子どもたちがこれから社会で生きていくために必要なことを多く含んでいるからです。
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つまり「倫理」と「道徳」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 倫理は「人として生きていくために一般的に守るべきことで、道徳の原理となるもの」
- 道徳は「社会の集団の中で生きていく上で一般的に守るべきこと」
となり、「倫理」は人間性についての規範であるのに対し、「道徳」は社会性についての規範であることが分かりました。
差別と偏見の違いはこちらでまとめています。
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