「脅威」と「驚異」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも口に出すと同じ「きょうい」という言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「脅威」と「驚異」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
脅威の定義
「脅威」を広辞苑で調べると、
威力によっておびやかしおどすこと。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「脅威」は強い力や勢いで相手の安全をおびやかしたり、恐ろしい思いをさせることを指すことが分かりました。
「脅」という漢字は、「おどす」「おびやかす」の意味を持ちます。
また、「威」という漢字は「女性を斧でおどす様子」を表しています。
これらのことから、「こわい・恐ろしい」というイメージをもたらす言葉になります。
「自然の脅威」というと、台風や地震など大きな自然災害によって被害が発生した場合に用いられます。
驚異の定義
「驚異」を広辞苑で調べると、
おどろきあやしむこと。普通では考えられない事柄に対するおどろき。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「驚異」は信じられないくらい不思議、もしくは素晴らしいことを指すことがわかりました。
「驚」という漢字は「馬がおびえさわぐ様子」を表していて、「おどろく」の意味を持ちます。
また、「異」という漢字は「人がお面をかぶっている様子」を表しています。
これらのことから「驚異」は「普通でない」という意味を示しますが、ポジティブな意味で用いられることも多いです。
「自然の驚異」というと、自然の壮大さやたくましさに感動をおぼえるような光景を見た場合に用いられます。
つまり「脅威」と「驚異」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 脅威は「力や勢いで相手の安全をおびやかしたり、恐ろしい思いをさせること」
- 驚異は「信じられないくらい不思議、もしくは素晴らしいこと」
となり、「脅威」は恐怖などネガティブなイメージで使用される言葉であるのに対し、「驚異」はネガティブとポジティブどちらの場合にも使用される言葉であることが分かりました。
他にも言葉の意味の違いについて多くの記事をまとめています。
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