「花」と「華」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも口にすると同じ「はな」という言葉ですが、文字の持つ意味や使い方に違いはあるのでしょうか
このページを読めば「花」と「華」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
花の定義
「花」を広辞苑で調べると、
美しいこと。盛りであること。時めくこと。栄えること。
広辞苑 第七版 2369Pより [発行所:株式会社岩波書店]
◇一般には「花」を使う。「華」は、きらびやかで美しいもの、すぐれた性質のたとえの場合に多く使われる。
とのことで、「花」は植物の花以外にも、植物の花のように美しいことを表す際にも使用されることが分かりました。
例えば、最も美しい年ごろを表す「花盛り」は、花が盛んに咲いている、物事の頂点であることを表す比喩表現であり、2つの美しいものを独り占めしている様を表す「両手に花」は、花のように美しいといった意味を含む比喩表現です。
このように「花」を使った言葉には「花のように」といった比喩が含まれていることが分かります。
華の定義
「華」を広辞苑で調べると、
美しいこと。盛りであること。時めくこと。栄えること。
広辞苑 第七版 2369Pより [発行所:株式会社岩波書店]
◇一般には「花」を使う。「華」は、きらびやかで美しいもの、すぐれた性質のたとえの場合に多く使われる。
とのことで「華」は「花」と同じく植物の花も意味しますが、通常は「花」の字が使用され、「華」は中でも煌びやかである場合やすぐれている様を表す際に使用される言葉であることが分かりました。
確かに、「華」は「豪華絢爛」や「華美」、「華々しい」などのようにただキレイや美しい場合ではなく、キラキラとしてたり、贅沢で豪華であったりと、特別に煌びやかである場合に使用されます。
つまり「花」と「華」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 花は「植物の花以外にも、”花盛り”や”花やか”のように、花のように美しく花のように綺麗である場合などの比喩表現として使用される」
- 華は「花と同じ意味だが、特に煌びやかで美しく、特に優れている場合に使用される」
となり、どちらも「植物の花のように」という意味を含む美しさを表す比喩表現ですが、「華」の方がより煌びやかであることが分かりました。
そのため、口にすると同じ「はなばなしい」という言葉も、文字にする際には「花々しい」とするか「華々しい」とするかでかなり印象が変わってきます。
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