「史上」と「至上」の違い、あなたは説明できますか?
どちらもしじょうと読む言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「史上」と「至上」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
史上の定義
「史上」を広辞苑で調べると、
歴史に現れている範囲。歴史上。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「史上」は歴史の中で過去に起こったことや、過去の時代における出来事を指すことが分かりました。史上の後に続く言葉を強調するのに使われます。
「史上最高の株価になりました」や「史上最悪のできごと」など良い意味にも悪い意味にも使われます。
「史上最大の自然災害」といったように過去の中でも最大級の出来事を表す場合にも使われます。
また、「史上初めての女性首相」や「観測史上初」というように過去に例がない、または前例のない出来事や偉業を表す場合にも使われます。
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至上の定義
「至上」を広辞苑で調べると、
この上もないこと。最上。最高。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「至上」はある分野で最高の地位や価値を表現する際に使用される言葉であることが分かりました。その分野では優れたものが他に存在しないことを意味します。
例えば「至上の輝きを持つ宝石」という使われ方では「至上」という言葉だけで最上であることを表しています。
一方、「史上」を使う場合は「史上最高の輝きをもつ宝石」と「史上」の後に言葉をつけなければ意味は通じません。
つまり「史上」と「至上」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 史上は「歴史の中で過去から現在までの期間を指し、次に続く言葉を過去の中で最もという意味で修飾する言葉」
- 至上は「全ての中で最高・最上であることを表す言葉」
となり、「至上」はそれだけで”最高”を意味するのに対し、「史上」は次に続く言葉を伴って今までで最も大きな影響を与えたことを意味すると分かりました。
他にも言葉の意味の違いに関する記事を多くまとめています。
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