「栄養」と「滋養」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも健康維持に必要な養分ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「栄養」と「滋養」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
栄養の定義
「栄養」を広辞苑で調べると、
生物が外界から物質を摂取し代謝してエネルギーを得、またこれを同化して成長すること。また、その摂取する物質。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「栄養」は外界から物質を摂取し、代謝して成長することを指すことがわかりました。
生物はこうした「栄養」という営みを通して体を構成する成分を作り、体内でエネルギーを生み出して生きているとされています。
人間や動物においては、外界から摂取する物質を「食物」と呼び、「食物」をさらに細かく分類したものが「栄養素」です。
一般に「栄養」と呼ぶ場合は「栄養素」を指しますが、人間が必要とする栄養素は、炭水化物、脂肪、たんぱく質、ビタミン、ミネラルに大別され、これらを五大栄養素と呼びます。
現代の栄養学では栄養の働きを3段階に分けて考えており、(1)エネルギーになる(2)身体をつくる(3)身体の調子を調える、としています。
滋養の定義
「滋養」を広辞苑で調べると、
身体の栄養となること。また、その食物。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「滋養」は身体の栄養となる食物、ということがわかりました。
「栄養」とする場合は、単純な栄養素だけではなく、代謝や成長などの生体サイクルも含むため、広義な意味を持ちますが、「滋養」の場合は、栄養としての成分や、栄養素そのものを指します。
滋養の「滋」という漢字は、うるおう、養分になる、という意味であり、「滋養」は生命に必要な成分を指すことがわかります。
つまり「栄養」と「滋養」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 栄養は「外界から物質を摂取し、代謝して成長すること」
- 滋養は「身体の栄養となる食物」
となり、「栄養」は栄養素だけではなく代謝や成長などの生体サイクルも含む言葉で、「滋養」は生命に必要な栄養素そのもの、であることがわかりました。
栄養士と管理栄養士の違いはこちらでまとめています。
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