「関心」と「感心」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも読み方は同じですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「関心」と「感心」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
関心の定義
「関心」を広辞苑で調べると、
心にかかること。気がかり。特定の事象に興味をもって注意を払うこと。ある対象に向けられている積極的・選択的な心構え、または感情。
広辞苑 第七版 662Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「関心」は物事に気をかけたり、興味を持っている状態を指すことが分かりました。
確かに使い方としては「ファッションに関心が高い」「幼児教育に強い関心がある」など、心が惹かれている状態を言語化するときに使うことが一般的です。
また、関心の使われ方としては以下のような使い方が多いようです。
- 関心が高い(低い)
- 関心がある(ない)
- 関心をもつ(抱く/示す)
関心が強い(弱い)については、正しくは強い関心を持つなどと言い換えるのが一般的です。
感心の定義
「感心」を広辞苑で調べると、
深く心に感じること。(反語的に)ひどさにあきれること。心を動かされるほどりっぱであるさま。ほめるべきであるさま。
広辞苑 第七版 662Pより [発行所:株式会社岩波書店]
との事で、「感心」は何かに対して褒めたい気持ちになるなど、心を動かされることに対して使われることが分かりました。
確かに使い方としては、「あの子は幼いのに礼儀正しくて、感心な子。」などと、立派だと思う人に対して良く使われている印象が強いです。
なお、類義語には「感服・感動・感銘・脱帽」などがあり、「彼の努力には感服した」など、ほぼ同じ意味で使われています。
つまり「関心」と「感心」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 関心は「物事に気をかけること、また興味を持った状態」
- 感心は「何かに対してほめたい気持ち」
となり、発音は同じですが、意味も使われる状況も全く異なることがわかりました。
このように発音は同じですが、意味や文字が異なる字のことを同音異義語といいます。
日本にはこのような同音異義語が複数存在するため、日本語の習得が難しいと言われる一因と呼ばれています。
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