「学士」と「修士」と「博士」の違い、あなたは理解していますか?
学位や称号であることは分かっても、具体的にどのようにして取得するかなどは知らない人も少なくないかもしれません。

このページを読めば「学士」と「修士」と「博士」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
学士の定義
大学の学部の卒業者に授与される学位。
広辞苑 第七版 520Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、大学を卒業した者に与えられる学位を「学士」ということが分かりました。
また、短期大学を卒業した者に与えられる称号は「短期大学士(短大士)」となります。
学位や称号と言うとなんだか凄いことのようですが、所定の単位を獲得し、卒業論文を提出することで得られるものであり、大学のレベルに関わらず”大卒”=”学士号を取得している”となります。


修士の定義
学位の一つ。原則として大学院に二年以上在学して所定の単位を修得し、修士論文の審査および試験に合格した者に授与。マスター。
広辞苑 第七版 1377Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、修士は学士の次の学位であり、2年間の大学院を終えたものに与えられる称号です。
修士号のことを英語で「マスター」とも呼びます。

博士の定義
自立的研究能力と学識とを有する者に授与される学位。現在の制度では、大学院の博士課程を修了し、博士論文の審査に合格した課程博士と、課程によらず論文提出によって学位を得る論文博士とがある。はかせ。ドクター。
広辞苑 第七版 2328Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、学位を表す博士は”はかせ”ではなく”はくし”と呼びます。
博士は修士の上の学位であり、博士課程を修了して論文を提出して得る「課程博士」と、論文提出のみで得る「論文博士」とがあります。
「ドクター」と言われることがありますが、この場合のドクターは医者ではなく「博士課程」や「博士号」のことを指します。

つまり「学士」と「修士」と「博士」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 学士は「大卒に与えられる称号」
- 修士は「大学院を卒業した者に与えられる称号」
- 博士は「修士の上の学位」
となり、単位取得や論文提出などにより得られる称号の違いであることが分かりました。
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