「ご清聴」と「ご静聴」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも講演会やプレゼンなどの場面で話を聞くことに関連して使われる言葉で、「ごせいちょう」という同じ読み方をする言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「ご清聴」と「ご静聴」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
ご清聴の定義
「清聴」を広辞苑で調べると、
他人が自分の話などを聴いてくれることを敬っていう語。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
と説明されており、「ご清聴」は話し手が使う言葉で、自分の話を聞いてくれた聴衆に対して、尊敬や感謝を表す際に使われる言葉であることが分かりました。
「ご清聴」は一般的にプレゼンなどのビジネス場面や公的な場面で、話し手が感謝の意を表するために使用されます。
話を最後まで聞いてくれた聴衆に対する感謝や気遣いを、謙遜さを示しつつスマートに表現できる結びの言葉として効果的な言葉といえるでしょう。

ご静聴の定義
「静聴」を広辞苑で調べると、
他人が自分の話などを聴いてくれることを敬っていう語。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
となっており、「ご静聴」は、聴衆や話し相手が話を静かに注意深く聞いていることを表す言葉であることが分かりました。
「ご静聴」は、講話の前や講話の最中に使用されることが多く、話し手ではなく、司会者など第三者が聴衆への敬意を込めつつ「静かに聞くことをお願いする」時によく用いられる言葉となります。
話し手が聴衆に対して「自分の話を注意深く静かに聞くように求める」ことは失礼にあたるため、話し手が「ご静聴」を使うことは相応しくありません。

つまり「ご清聴」と「ご静聴」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- ご清聴は「話し手が聴衆に対して、尊敬や感謝を表す言葉」
- ご静聴は「第三者が話し手と聴衆、双方を敬って使用する言葉」
となり、いずれも相手の話を尊重し、注意深く聞くことを示すものですが、「ご清聴」は話し手が聴衆に対して使う言葉、「ご静聴」は第三者が話し手や聴衆に対して使う言葉であるということが分かりました。
他にも「言葉の意味の違い」に関する記事を多くまとめていますので宜しければご閲覧ください。
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