「賑やか」と「騒がしい」と「うるさい」の違い、あなたは説明できますか?
どれも音や声が聞こえる状況に対して使う言葉ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「賑やか」と「騒がしい」と「うるさい」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
賑やかの定義
「賑やか」を広辞苑で調べると、
多くの人が集まり活気があるさま。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
よくしゃべり、よく笑って、陽気なさま。
とのことで、「賑やか」は物事が盛んで陽気な様子を表す言葉であることがわかりました。
多くの人が笑っていたり、楽しそうに話をしていたりなど、良い意味でつかわれることが多いです。
騒がしいの定義
「騒がしい」を広辞苑で調べると、
物音や声などがやかましい。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
穏やかでない。平穏でない。
とのことで、「騒がしい」は音が大きかったり人が多かったりして落ち着かない様子を表す言葉であることがわかりました。
「騒」という漢字は「馬+蚤」という構造になっていて、飛び跳ねる馬を表しています。
うるさいの定義
「うるさい」を広辞苑で調べると、
音や声が邪魔になり腹立たしい。やかましい。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
(お説教・嫌味などを)あれこれと言う。口やかましい。
とのことで、「うるさい」は聞こえてくる音や声が邪魔に感じるほど大きくて腹が立つ様子を表す場合に用いる言葉であることがわかりました。
「うるさい」は漢字で「五月蝿い」と書かれる場合があります。
旧暦の日本において五月は梅雨の時期で、ハエが好む季節でもあります。
雨の日は屋内で静かに過ごしたいのに、ハエがブンブンと羽音を立てて飛び回っている状況というのは、とてもうるさく感じられたのかもしれません。
つまり「賑やか」と「騒がしい」と「うるさい」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 賑やかは「物事が盛んで陽気な様子」
- 騒がしいは「大きな音がして落ち着かない様子」
- うるさいは「聞こえてくる音が大きすぎて腹がたつ様子」
となり、いずれも音のなっている状況を表しますが、「賑やか」は良い意味で使われることが多いのに対し、「騒がしい」と「うるさい」は悪い意味で使われる言葉であることが分かりました。
他にも「言葉の意味の違い」に関する記事を多くまとめています。
コメント