「行き違い」と「すれ違い」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも意見などが食い違うことですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「行き違い」と「すれ違い」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
行き違いの定義
「行違い(ゆきちがい)」を広辞苑で調べると、
①すれちがいになって、出会わないでしまうこと。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
②意志がうまく通じなくて、くいちがうこと。手筈が狂うこと。
とのことで、「行き違い」はお互いに会いに行っているが出会わずに終わること、もしくは、お互いの意志が相手にうまく伝わらず食い違うこと、を指すことが分かりました。
物理的な意味で使う場合、後述の「すれ違い」を使うのが一般的です。
すれ違いの定義
「すれ違い」は広辞苑に掲載が無いため「すれちがう」で検索したところ、
①たがいに触れ合うほど近くを通って、それぞれ反対の方向へ行く。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
②出会うはずのところを出会わないでしまう。行き違う。
③議論の論点や気持が一致しない状態になる。
とのことで、「すれ違い」は時間や位置がずれて会えないこと、もしくは、論点がかみ合わないこと、とを指すことが分かりました。
正面から反対方向に通り過ぎるという意味もあり、「すれ違い」には交差のイメージがあります。
物理的に会えないという意味で使う場合は「すれ違い」を使いますが、意見などが合わないという意味で使う場合は「行き違い」も「すれ違い」も両方使えます。
つまり「行き違い」と「すれ違い」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 行き違いは「意志がうまく伝わらずに食い違うこと」
- すれ違いは「論点がかみ合わないこと。会いに行ったのに出会わなかったこと」
となり、「行き違い」は意見などが合わないときに使われるのに対し、「すれ違い」は意見などが合わないときと会えないときの両方で使われることが分かりました。
寄り道と道草の違いはこちらでまとめています。
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