「罪悪感」と「背徳感」との違い、あなたは説明できますか?
どちらも罪の意識を感じることですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「罪悪感」と「背徳感」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
罪悪感の定義
「罪悪感」を広辞苑で調べると、
自分が罪悪を犯したと思う気持ち。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「罪悪感」は自分が罪を犯したという気持ち、ということがわかりました。
一般的に罪悪感は、「非難されるべきことを犯した」という意識から生じる感情です。
「非難されるべきこと」とは、法律だけでなく、その人が所属する社会などが「正しいとしているルールに反している行為」を指します。
つまり罪悪感とは、自身の行動が「正しいとされているルール」に反している、と感じた際に生じる、「罪の意識」ということになります。

背徳感の定義
「背徳感」は広辞苑に掲載がないため「背徳」を広辞苑で調べると、
道徳にもとり背くこと。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「背徳感」は道徳に背いたと感じる気持ち、ということがわかりました。
道徳は、「道」と「徳」それぞれ2つの考えらからなる言葉です。
「道」とは、人が従うべきルールのことであり、「徳」とは、そのルールを身に着け、順守できる状態を意味します。
また「もとる」とは、道理に背く、または逆らうことを指し、「道徳や秩序に反する」といった意味合いで使用される言葉です。
つまり背徳感とは、「人が従うべきルール」に反する行為や考えを抱いた際に生じる、「罪の意識」です。
罪悪感と似ていますが、背徳感は、自分自身のルールや倫理観が基準となる点で、罪悪感とは異なります。

つまり「罪悪感」と「背徳感」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 罪悪感は「自分が罪を犯したという気持ち」
- 背徳感は「道徳に背いたと感じる気持ち」
となり、「罪悪感」は自分が所属する社会や集団が正しいとするルールに反した場合に感じ、「背徳感」は自分自身のルールや倫理観に反した場合に感じる、ということがわかりました。
被告人と被疑者と容疑者の違いはこちらでまとめています。
コメント