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引きこもりとニートの違い。定義・意味・使い方は?広辞苑より。

言葉

「引きこもり」と「ニート」の違い、あなたは説明できますか?

学校に行かず、仕事もしていない人を指す「引きこもり」や「ニート」ですが、両者の違いは何なのでしょうか。

このページを読めば「引きこもり」と「ニート」の違いがわかります。

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広辞苑より

広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。

引きこもりの定義

「引きこもり」を広辞苑で調べると、

自宅や自室に長期間とじこもり、他人や社会と接触しないで生活する状態。1990年代に青少年の間で増加し社会問題化。

広辞苑 第七版 2440Pより [発行所:株式会社岩波書店

とのことで、「引きこもり」は周囲との接触を避けて自宅や自室に閉じこもっている状態を指すことが分かりました。

更に詳しく厚生労働省のサイトを見てみると、

様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学,非常勤職を含む就労,家庭外での交遊など)を回避し,原則的には6ヵ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を指す現象概念

厚生労働省 「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」

とのことで、「引きこもり」に年齢は関係なく、「引きこもり」とされる期間は6カ月以上であることが分かりました。

つまり、学校に行かずに部屋に閉じこもっている子供も、仕事や家事をせず、人とも関わらずに家から出ない大人も「引きこもり」となります。

定義では「就学・就労」を回避している状態を指しますが、実際にはハンドメイド商品をネットで販売したり、ブロガーとして収入を得たり、webで仕事をするなど外に出ずとも学んだりお金を稼ぐことが可能なため、社会に参加している引きこもりもいるようです。

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ニートの定義

「ニート」を広辞苑で調べると

(not in education,employment or training)職業に就かず、教育・職業訓練も受けていない若者。無業者。イギリスで生まれた語で、2004年ころから日本でも問題化。

広辞苑 第七版 2206Pより [発行所:株式会社岩波書店

とのことで、「ニート」は学校にも行かず、仕事もせず、職業訓練への参加など就労への意欲も見せない人のことを指すことが分かりました。

「ニート」は広辞苑で「若者」と括られているとおり、「ニート」の語源であるイギリスでは「13歳から19歳」の無職の若者を指していましたが、日本では失業者や主婦・主夫などを除く「15歳から34歳」の広い年齢層の無職のものを指しています

また、実際には若者ではない非労働者も多くいます。

家に引き籠って社会との関りを持たないニートも多くいるため、ニート=引きこもりのイメージがありますが、実際には勉強や仕事をしないだけでアクティブに動き回るニートもいるなど、ニート=引きこもりではありません。

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つまり「引きこもり」と「ニート」の違いは?

つまりそれぞれの違いは

  • 引きこもりは「6カ月以上社会や人とのかかわりを持たずに自室や自宅に閉じこもっている状態」
  • ニートは「失業者・主婦・主夫を除く15〜34歳の非労働のこと」

となり、ニート=引きこもりではないことが分かりました。

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