「モーブ」と「ローズ」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも花にちなんだ色の名前ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「モーブ」と「ローズ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
モーブの定義
「モーブ」を広辞苑で調べると、
イギリスのパーキンが発見した世界初の合成染料。薄紫色。熱水に微溶。耐光性・堅牢性に劣る。モーベイン。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「モーブ」は薄くグレーがかった青みのある紫色であることが分かりました。
葵を意味する「モーベイン」が語源になっており、その名の通り葵の花のような色をしています。
1856年に偶然発見された人類初の科学染料で、アニリンを原料としていることから「アニリンパープル」とも言われています。
ローズの定義
「ローズ」を広辞苑で調べると、
薔薇色。淡紅色。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「ローズ」はバラの花のようなやわらかな赤色を指すことが分かりました。
「ローズ」は少し紫が入った彩度の高いピンクで、赤とマゼンタの中間の色をしています。
「オールドローズ」「ローズレッド」「ローズピンク」など、派生色が多いのも特徴です。
モーブとローズはどちらも紫が入っていますが、ローズはどちらかというと赤に近い色です。
つまり「モーブ」と「ローズ」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- モーブは「葵の花のような青みのある紫色」
- ローズは「バラの花のようなやわらかい赤色」
となり、「モーブ」は紫寄りの色であるのに対し、「ローズ」はピンクや赤寄りの色であることが分かりました。
「青と蒼の違い」や「赤と紅と朱の違い」についてもまとめています。
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