「探偵」と「興信所」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも調査や情報収集などをする仕事ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「探偵」と「興信所」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
探偵の定義
「探偵」を広辞苑で調べると、
ひそかに他人の事情や犯罪の事実などをさぐること。また、それを職業とする人。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「探偵」はひそかに他人の事情などを探る職業であることがわかりました。
探偵の仕事について法律では次のように制定されています。
「法人または個人から依頼を受けて対価を受け取り、聞き込み、尾行、張り込みなどの方法により、特定人の所在または行動についての情報を収集し、その結果を依頼者に報告するもの。」
つまり、サスペンス映画などのフィクションでしばしば描かれるような「推理」は探偵の仕事にはなりません。
当然ながら警察の調査に介入したり、警察からの推理依頼を受けたりすることもできません。
興信所の定義
「興信所」を広辞苑で調べると、
商事または人事について秘密に調査して、会員または依頼者に報告する機関。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「興信所」は商事または人事について秘密裏に調査し依頼者に報告する組織、ということがわかりました。
興信所が行う業務は2005年以降、探偵業法による規制対象になったため、探偵業者として届出ることが必要になりました。
これにより興信所の仕事は現在、探偵とほぼ同じであり実質的な違いは無いといえます。
つまり「探偵」と「興信所」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 探偵は「ひそかに他人の事情などを探る職業」
- 興信所は「商事または人事について秘密裏に調査し依頼者に報告する組織」
となり、「探偵」は警察の調査に介入したり警察からの推理依頼を受けたりすることはできず、「興信所」は探偵業法により現在は探偵と実質的な違いは無い、ということがわかりました。
「専門家と評論家の違い」についてもまとめています。
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