「司法書士」と「行政書士」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも国家資格で、法律に関する仕事をする職業ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「司法書士」と「行政書士」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
司法書士の定義
「司法書士」を広辞苑で調べると、
他人の嘱託を受け、簡易裁判所における民事訴訟手続、登記・供託に関する手続などについて代理し、また裁判所・検察庁・法務局・地方法務局に提出する書類の作成を業とする者。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「司法書士」は裁判や相続、不動産などにおける法律関連の手続きを代理し、書類を作成する職業であることが分かりました。
一般の人にも身近な問題を扱うため、「くらしの法律家」と呼ばれることもあります。
司法書士試験には筆記試験と口述試験があり、合格率は例年3~4%台といわれている難易度の高い試験です。
行政書士の定義
「行政書士」を広辞苑で調べると、
他人の依頼を受け、官公署に提出する書類その他権利義務・事実証明に関する書類の作成および提出手続を代理することを業とする者。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「行政書士」は行政機関に提出するための、許可や認可・権利などに関する書類を作成する仕事であることが分かりました。
店の営業許可や建物の建築許可など、申請の種類は多岐にわたり、その種類は1万を超えるともいわれています。そのため、高い専門知識を持つ行政書士の力が求められます。
行政書士試験は筆記試験のみで、合格率は6~16%程度とやはりこちらも難易度が高い試験です。
つまり「司法書士」と「行政書士」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 司法書士は「裁判や相続、不動産などにおける法律に関する書類を作成する」
- 行政書士は「行政向けの許可や認可・権利などに関する書類を作成する」
となり、どちらも法律が関わる仕事を担う国家資格ですが、司法書士と行政書士とでは取り扱う業務範囲が異なることが分かりました。
その他の職業に関する違いについてもまとめています。
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