「しなる」と「たわむ」と「反る」の違い、あなたは説明できますか?
どれも力が加わって形が歪んだ状態ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「しなる」と「たわむ」と「反る」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
しなるの定義
「しなる」を広辞苑で調べると、
「しなう」に同じ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、さらに「しなう」を調べると、
弾力があって、折れずにしなやかにたわむ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「しなる」は物体が力や圧力によって元の形状から一時的に曲がる現象であることが分かりました。
例えば、竹や木の枝などが風や重さで曲がるのが「しなる」状態です。
物体に弾力があり、力を加えても折れずに「しなる」状態になります。
力がかかっている間はその状態が続きますが、力が取り除かれると元の形に戻ります。
たわむの定義
「たわむ」を広辞苑で調べると、
(硬くて曲がりにくいものが)おされて曲がる。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「たわむ」硬いものが曲がることであることが分かりました。
例えば、本の重さで本棚が曲がる際は「たわむ」を使用します。
硬くて曲がりにくいもののため、本をよけてもたわんだ本棚の形は元に戻りません。
反るの定義
「反る」を広辞苑で調べると、
物が弓なりにまがる。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「反る」は物が力や圧力によって逆方向に曲がることを指すことが分かりました。
例えば、厚紙を丸めたり、プラスチックの板を押したりすると、曲がったり反対方向に湾曲したりするのが「反る」ことです。
体をのけぞることも「反る」と言います。
つまり「しなる」と「たわむ」と「反る」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- しなるは「力によってしなやかに一時的に曲がる」
- たわむは「硬くて曲がりにくいものが曲がる」
- 反るは「力によって逆方向に曲がる」
となり、「しなる」は力が加わったときに一時的に曲がること、「たわむ」は硬いものが力によって変形すること、「反る」は力がかかって反対方向に曲がることを指すことが分かりました。
見ると視ると観ると診るの違いはこちらでまとめています。
コメント