「映る」と「写る」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも景色や映像が見える様子を表す言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「映る」と「写る」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
映るの定義
「映る」を広辞苑で調べると、
鏡や水面などに物の姿などが現れる。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
スライドや映画などで、映像が現れる。
イメージとして心に浮かぶ。
とのことで、「映る」は鏡や水面などに風景などが反射して見える様子、ということがわかりました。
また、テレビや映画などのスクリーンに映像が現れる様子や、自分が眺めている風景についても、「映る」と表現します。
「映る」は、目に見えるといった意味の他に、心情を表す際にも使用します。
例えば、「初めての人には奇妙に映る風習だ」などは、目に見える事柄ではなく、自分の気持ちをあらわす表現です。
写るの定義
「写る」を広辞苑で調べると、
(物の形や模様などが)すけて見える。写真にとられて像が現れる。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「写る」は裏側にあるものが透けて見える様子、ということがわかりました。
例えば、「裏のページの絵が写って、読みづらい」などの表現に使用します。
また、写真に風景や姿などが収められる様子についても、「写る」を使用します。
つまり「映る」と「写る」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 映るは「鏡や水面などに風景などが反射して見える様子」
- 写るは「裏側にあるものが透けて見える様子」
となり、「映る」は目に見えるものだけでなく心情を表す際にも使用し、「写る」は風景や姿などが写真に納まっている場合にも使用する言葉であることがわかりました。
花鳥風月と雪月花の違いはこちらでまとめています。
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