「一目」と「一瞥」と「一見」の違い、あなたは説明できますか?
どの言葉も見ることを表す言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「一目」と「一瞥」と「一見」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
一目の定義
「一目(ひとめ)」を広辞苑で調べると、
一度見ること。ちょっと見ること。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「一目」は少しだけ何かを見ることを表す言葉であることがわかりました。
「一目」を使用した言葉で身近なものは例えば、「一目惚れ」などがあり、一見しただけの短時間で恋に落ちてしまうことを意味します。

一瞥の定義
「一瞥(いちべつ)」を広辞苑で調べると、
流し目に見ること。ちらと見ること。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「一瞥」はチラッと流し目に見ることを意味する言葉であることがわかりました。
一目との違いとして「一瞥」は使い方や場面によっては、相手を軽蔑している行動や失礼な態度を表す言葉でもあります。

一見の定義
「一見(いっけん)」を広辞苑で調べると、
一とおり見ること。ちらっと見ること。一度あうこと。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「一見(いっけん)」はちらっと見たり、一通りみることを指すことが分かりました。
使用例としては、「一見したところ」などの言い回しが挙げられます。
また、同じ漢字で「いちげん」と読む場合には「初対面」を意味するほか、馴染みがないお客さんなどを意味する「一見客」の略称として使用されることが分かりました。
「一見(いちげん)さんお断り」という文言がありますが、これは高級な料理店などで、特に常連のお客さんからの紹介などがないような初めてのお客さんはお断りしていることを意味します。

つまり「一目」と「一瞥」と「一見」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 一目は「ちょっとだけ見ること」
- 一瞥は「チラッと見たり、流し目で見ることを指し、ときには軽蔑的な行為となる」
- 一見は「”いっけん”と読む場合はちらっと見ることを指し、”いちげん”と読む場合は初対面であることを表す」
となり、どれも「ちらっと見ること」を指す言葉であるものの、漢字により微妙なニュアンスが異なることが分かりました。
見ると視ると観ると診るの違いはこちらでまとめています。
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