「精魂」と「精根」の違い、あなたは説明できますか?
どちらもせいこんと読み、人間の根源的な力やエネルギーを表す言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「精魂」と「精根」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
精魂の定義
「精魂」を広辞苑で調べると、
たましい。精神。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「精魂」は人間の心身の中で最も重要な部分である精神や魂を指すことが分かりました。
「精魂」とは、心や魂の奥底にある精神的な力や情熱、決して揺るがない信念や熱意を表す言葉です。人が何かに情熱的に取り組む際に発揮する根源的な力や精神性を指します。
例えば、仕事やスポーツ、芸術などに打ち込む際の熱い気持ちや、困難に立ち向かうための強い意志などが含まれ、「精魂込めて作った作品」のように使われます。
また、「魂」という語が示すように生命や人間性を象徴するものでもあり、深い感動や感情を表す場合にも用いられます。
精根の定義
「精根」を広辞苑で調べると、
物事をする精力と根気。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「精根」は人間の精神的な基盤や、その根幹となる本質的な力や潜在能力を指すことが分かりました。
精神的な面での強さや、持久力、粘り強さ、耐性などを表す場合に用いられます。精神的な集中力や体力を要する作業に必要なエネルギー源としても使われます。
例えば「精根尽きる」とは体と心の元気さがすっかりなくなることで、精力も気力も尽きることを意味します。「試合で必死に走ったため、精根尽きてしまった」のように使われます。
つまり「精魂」と「精根」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 精魂は「心や魂の奥底にある精神的な力や情熱、熱意を表す言葉」
- 精根は「人間の持つ根源的な力や精神力、知力、体力を表す言葉」
となり、「精魂」は情熱やエネルギー、熱意などの表現に使われるのに対し、「精根」は内面的な本質や持って生まれた能力の表現に使われることが分かりました。
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