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弱冠と若干の違い。定義・意味・使い方は?広辞苑より。

言葉

「弱冠」と「若干」の違い、あなたは説明できますか?

どちらも同じ読み方の単語ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「弱冠」と「若干」の違いがわかります。

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広辞苑より

広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。

弱冠の定義

「弱冠」を広辞苑で調べると、

男子の20歳の異称。また、成年に達すること。年の若いこと。

広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]

とのことで、「弱冠」は成年に達することや年の若いこと、という意味を持つことがわかりました。

弱冠は、古代中国の風習が語源となっています。

古代中国では、20歳の男子を「弱」といい、成人の儀式として冠をかぶったことから、「弱冠」と呼ぶようになりました。

ですので、本来は男性に対してのみ用いられる言葉ですが、近年では年齢が若いことを指す言葉として男女関係なく使用されることも多くなっています。

使用例としては、「彼は弱冠20歳でプロジェクトのリーダーに選ばれた」、「弱冠17歳で歴史的偉業を成し遂げた」などがあります。

若干の定義

「若干」を広辞苑で調べると、

それほど多くはない、不定の数量。

広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]

とのことで、「若干」はそれほど多くはないが断定できない数量を示すことわかりました。

若干の由来は、「一の若く(ごとく)、十の若し」という言葉から来ています。

この言葉は「一のようであり、十のようである」という意味で、漢字の「一」と「十」を合わせて「干」とし、若干という単語を形作っているのです。

これは、一から十の間である様子を示しているので、百や千など大きい数ではなく、さほど多くない、少しの数であることを表しています。

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つまり「弱冠」と「若干」の違いは?

つまりそれぞれの違いは

  • 弱冠は「成年に達することや年の若いこと
  • 若干は「それほど多くはないが断定できない数量

となり、「弱冠」は古代中国で成人した男性が冠をかぶる風習が語源となっており、「若干」は一のようであり十のようであるという言葉が語源になっている、ということがわかりました。

慎むと謹むの違いはこちらでまとめています。

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