「逆さま」と「あべこべ」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも同じような意味合いですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「逆さま」と「あべこべ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
逆さまの定義
「逆さま」を広辞苑で調べると、
上下の向きが反対であること。物事の本来の順序や位置が逆になっていること。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「逆さま」は物事本来の順序や位置が逆になっていることを指すことがわかりました。
逆さまは、物理的な意味合いと、定義としての意味合いの、2パターンに大分できます。
物理的な意味合いとしては、上下や前後といったように、ある物体が本来と逆の方向を向いている場合を指します。
一方、定義としての意味合いは、物事の順序や法則などが、本来と真逆の状態である場合です。
例えば、「水道の蛇口が上下逆さまだ」や、「言うこととすることが逆さまだ」などのように使用します。
あべこべの定義
「あべこべ」を広辞苑で調べると、
物事の順序や位置が、本来のあり方と逆であるさま。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「あべこべ」は物事の順序が本来の意味と逆さまである様子、ということがわかりました。
あべこべは、「逆さま」と意味がよく似ており、混同されることも多いですが、細かな表現の違いがあります。
「逆さま」とする場合は、物理的な位置や、物事の法則などが反対の様子を指します。
一方で「あべこべ」を使用するのは、物事や順序が、本来の状態や状況と入れ替わっている場合です。
例えば、物事の順序が「1234」とすると、「1342」の状態が「あべこべ」で、本来の状態と違うという点がポイントです。
逆さまの場合は、「4321」または、「2134」となり、ある一定の規則性を保ったうえで物事が反対になっている様子を指します。
つまり、「逆さま」は物理的な位置や順序の反対を指し、「あべこべ」は本来の状態や状況が入れ替わっている様子を指す言葉です。
つまり「逆さま」と「あべこべ」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 逆さまは「物事本来の順序や位置が逆になっていること」
- あべこべは「物事の順序が本来の意味と逆さまである様子」
となり、「逆さま」は物理的な位置や順序の反対を意味し、「あべこべ」は本来の状態や状況が入れ替わっている様子を指す言葉、であることがわかりました。
行き違いとすれ違いの違いはこちらでまとめています。
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