「瀬戸際」と「水際」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも2つのものの分岐点や境目を意味する言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「瀬戸際」と「水際」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
瀬戸際の定義
「瀬戸際」を広辞苑で調べると、
①瀬戸と海とのさかい。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
②安危・成敗・生死のわかれる、さしせまった場合。運命のわかれめ。
とのことで、「瀬戸際」は瀬戸と海の境目、または差し迫った運命の分かれ目を意味する言葉であることが分かりました。
「勝負の瀬戸際に立っている」のように使いますが、これは勝負に勝つか負けるかが決まる重要な場面にいることを表しています。
「瀬戸際」は勝つか負けるか、生きるか死ぬかなどの究極の2つのちょうど分かれ目にぶち当たっていることを表現するときに使用する言葉です。
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水際の定義
「水際」を広辞苑で調べると、
①陸地が水と接する所。みぎわ。みなぎわ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
②船が水面と接する所。喫水(キッスイ)線。
③比喩的に、よくないものが侵入しようとする間際。
とのことで、「水際」は”陸地と水の接するところ”や、”悪いものが侵入しようと差し迫っていること”を意味する言葉であることが分かりました。
「水際対策」という言葉がありますが、川や海を渡ってくる船や人に対してなんらかの対策を行うことを意味しています。
特に日本では、海外からの旅客船や旅客機、輸入品を乗せた貿易船などが来た際、空港やターミナルでウイルスや病原菌などの検査を行うことで日本国内になるべく持ち込ませないような仕組みがあります。
つまり「瀬戸際」と「水際」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 瀬戸際は「勝負や生死などの差し迫った運命の分かれ目」
- 水際は「陸地と川や海の水が接するところや、今まさに悪いものが侵入しようとしているところ」
となり、「瀬戸際」も「水際」も、もともとの意味から派生した熟語であることが分かりました。
辞典・事典・字典・辞書の違いはこちらでまとめています。
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