「特徴」と「特長」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも他と比べて目立った点を意味する言葉というイメージですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「特徴」と「特長」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
特徴の定義
「特徴」を広辞苑で調べると、
他と異なって特別に目立つしるし。特色。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「特徴」は良い意味でも悪い意味でも、他と異なって目立つしるしを指すことが分かりました。
最近だとAI学習の手段として特徴量の抽出が必要になってくるのですが、この場合は良い意味でも悪い意味でも目立っている点を探すための作業となりますので、まさに「特徴」量という言葉が使われているのも頷けます。
特徴の例としては、「キリンは他の動物と比べて首が長い」や「ゾウは他の動物と比べて鼻が長い」などです。
また、悪い意味でも使うことができるため、「面接に落ちる人の特徴5選」「合格しなかった人に共通する特徴3選」など、文章の頭に使い、人の興味を引き立てる効果もあります。
特長の定義
「特長」を広辞苑で調べると、
特にすぐれたところ。特色。
広辞苑 第七版より [発行所:株式会社岩波書店]
との事で、「特長」は特色と同様に使われ、特に良い意味で目立っている点を指す言葉であることが分かりました。
「特長」は主にプレゼンや、自己紹介などでアピールするときによく使われている言葉です。
長所と同じような使い方が可能で、以下のように他と比べた優位性を相手に伝えることができます。
使用例:「このカメラは連射機能が非常に優れており、軽いという特長がある。」
「私の特長はどんな時でもポジティブに物事を捉え、積極的に行動できることです。」
「特長」の「長」の字は「長所」の「長」であり、まさに優位性を伝えるのに最適な漢字と言えるでしょう。
つまり「特徴」と「特長」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 特徴は「良い意味でも悪い意味でも、他と異なって目立っている点を指す言葉」
- 特長は「特に良い意味で目立っている点を指す言葉」
となり、良い意味として使いたい場合は「特長」を選ぶのが無難であることがわかりました。
プレゼンなどで商品やサービスをアピールする際には、「特徴」ではなく「特長」を使うなど、使い分けに注意が必要な言葉です。
関心と感心の違いの違いについてもまとめています。
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