「世情」と「世相」と「情勢」と「時世」の違い、あなたは説明できますか?
どれも世の中の様子を伝える際に使われる言葉ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「世情」と「世相」と「情勢」と「時世」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
世情の定義
「世情」を広辞苑で調べると、
世の中のありさま。また、世態と人情。せいじょう。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「世情」は世の中のありさまや人情を表す言葉であることが分かりました。
「世情」は世の中の様子を表す「世」と物事の様子を表す「情」が組み合わさった言葉です。
「世情」は不況などの社会のネガティヴな様子を表すときに使われます。
世相の定義
「世相」を広辞苑で調べると、
世の中のありさま。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「世相」は世の中のありさまを表す言葉であることが分かりました。
「世相を反映する」などと使われますが、これは今の世の様子が影響していることを表しており、ポジティブなイメージとしてもネガティヴなイメージとしても使うことができます。
情勢の定義
「情勢」を広辞苑で調べると、
変化して行く物事のなりゆきやようす。形勢。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「情勢」は変化していく物事の様子を意味する言葉であることが分かりました。
新聞やテレビのニュースなどで「世界情勢」が伝えられますが、これは今の世界の様子や社会の流れを報道しています。
日本や世界の「情勢」を知ることで、今日本でどのようなことが起こっているのか、世界はどのような流れになっているのかを把握し、そこから自分がどうするべきかを考えることができます。
時世の定義
「時世」を広辞苑で調べると、
当今の世の中。時代。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「時世」はこのごろの世の中を意味する言葉であることが分かりました。
「このご時世なので」などと使われますが、これは「今はこのような様子の世の中なので」という意味が込められています。
ここ数年は特に、挨拶のようにしばしば使われるようになりました。
つまり「世情」と「世相」と「情勢」と「時世」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 世情は「世の中の様子を表す言葉で、特にネガティヴなことに対して使われる」
- 世相は「世の中の様子を表す言葉で、ポジティブでもネガティヴでも使われる」
- 情勢は「変化していく世の中の流れの様子を表す言葉」
- 時世は「今の世の中の様子を表す言葉」
となり、「世情」と「世相」と「情勢」と「時世」は世の中の様子を表した言葉ですが、それぞれ使い方やニュアンスに違いがあることが分かりました。
ゆとり世代とミレニアル世代とZ世代の違いはこちらでまとめています。
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