「卵」と「玉子」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも口に出すと同じ「たまご」という言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「卵」と「玉子」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
卵の定義
「卵」を広辞苑で調べると、
鳥・魚・虫などの雌が産む、殻や膜に包まれた胚(ハイ)や栄養分。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
特に、食用にする鶏のたまご。けいらん。
とのことで、「卵」は孵化して育つ生き物のたまごを指すことがわかりました。
卵の漢字をみると、ふたつの殻の中に点がひとつずつ入っています。これは生き物の連なった卵を表しており、中の点はこれから孵化する子どもを意味しています。
つまり「卵」は、殻の中に子どもが入っている状態を表します。
玉子の定義
「玉子」を広辞苑で調べると、
鳥・魚・虫などの雌が産む、殻や膜に包まれた胚(ハイ)や栄養分。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
特に、食用にする鶏のたまご。けいらん。
◇「玉子」は、鶏卵を使った料理、あるいは料理用鶏卵の場合に限って用いるのがふつう。
とのことで、主に卵を料理に使った場合に「玉子」と表記されることがわかりました。
また、たまごにもいろいろありますが、一般的に鳥類の卵を食用とするときに「玉子」と表記します。
例えば、ニワトリやウズラなどのたまごは「玉子」になります。
しかし、イクラのことをサケの玉子とは言いませんし、ハトや燕のたまごを玉子と表現することもありません。
よって、鳥類かつ食用のたまごを「玉子」と表現することがわかりました。
つまり「卵」と「玉子」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 卵は「孵化して育つ生き物のたまご」
- 玉子は「食用となる鳥類のたまご」
となり、「卵」は生き物のたまご全体を指しますが、「玉子」は食用とされている鳥類のたまごで、特に料理に用いられる場合に使う表現であることが分かりました。
鶏の胸肉とささみの違いについてもまとめています。
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