プラスチックと樹脂違い、あなたは説明できますか?
近年、排除の動きが進むプラスチックですが、プラスチックと樹脂の違いは何なのでしょうか。
このページを読めば「プラスチック」と「樹脂」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
プラスチックの定義
(ギリシア語のplastikos(塑造の)に由来)可塑性物質。特に、合成樹脂またはその成型品。
広辞苑 第七版 2590Pより [発行所:株式会社岩波書店]
続いて「可塑性物質」を広辞苑で調べてみると、
可塑性を持つ物質で、その可塑性を利用して工業上に用いるもの。セルロイドや合成樹脂の類。プラスチック。可塑物
広辞苑 第七版 560Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、プラスチックは石油などからできた合成樹脂の一種であり、「可塑性(かそせい)」、つまり変形しやすい性質を持つ物質であることが分かります。
樹脂の定義
植物体が分泌する精油類縁物質の総称。複雑な有機酸およびその誘導体から成る固体。多くは針葉樹から分泌。シェラック・松脂まつやに・琥珀こはくなど。水に溶けず、アルコール・エーテルなどに溶ける。ワニス製造・電気絶縁材料などに用いる。合成樹脂と区別して天然樹脂ともいう。やに。レジン。
広辞苑 第七版 1398Pより [発行所:株式会社岩波書店]
樹脂は主に植物から分泌される「やに状の物質」であり、プラスチックと違い天然のものです。
プラスチックが成形品であるのに対し、樹脂は原料を指します。
つまり「プラスチック」と「樹脂」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- プラスチックは「石油等からできた人口の合成樹脂で、変形しやすいのが特徴」
- 樹脂は「植物から摂れたやに状の天然樹脂を指す」
となります。
樹脂は樹脂でも、天然か人工的なものであるかがプラスチックと樹脂の大きな違いです。
また、通常「樹脂」として出回っている多くの製品は大量に安価に生産することが出来る「合成樹脂」がほとんどです。
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