「たけひご」と「たけぐし」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも植物の竹が原料ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「たけひご」と「たけぐし」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
たけひごの定義
「たけひご」を広辞苑で調べると、
「ひご(籤)」に同じ。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで「ひご」を調べると、
竹を細く割って削ったもの。細工物用。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「たけひご」は竹を細く割って削った細工用の棒、ということが分かりました。
竹は、繊維が縦方向に配列しているため、縦に刃を入れると簡単に割れるのが特徴です。
一方で、横方向は引っ張りに対してとても強く、弾力性に富み折れにくい性質もあります。
このように、よくしなり折れにくい性質は加工の幅が広く、単なる棒として以外にも多くの竹細工製品に利用されています。
たけひごを使った代表的な竹細工製品は、ざる、凧、ちょうちん、などがあります。
たけぐしの定義
「たけぐし」を広辞苑で調べると、
竹をけずって作った串。竹製の串。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「たけぐし」は竹製の串、ということが分かりました。
串とは、細長い棒状もしくは剣状で、食品に刺すために使用する調理器具を指します。
たけぐしは、竹を薄く割ってから細く加工し、形を整え、先を削って作ります。
たけぐしは多種多様な種類があり、長さ、太さ、形状は用途によって様々です。
具体的には、お団子に使用される丸串、焼き鳥や肉団子に使用される鉄砲串、などがあります。
つまり「たけひご」と「たけぐし」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- たけひごは「竹を細く割って削った細工用の棒」
- たけぐしは「食品に刺すために使用する竹製の串」
となり、「たけひご」は細く削った細工用の竹で、「たけぐし」は食品に使用する竹串、であることが分かりました。
民芸品と工芸品の違いについてもまとめています。
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