「過保護」と「過干渉」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも過度に相手に執着することを意味する言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「過保護」と「過干渉」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
過保護の定義
「過保護」を広辞苑で調べると、
子供を育てる時に、必要以上に面倒を見ること。また、そのように育てられること。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「過保護」は必要以上に子供の面倒を見ることを意味することが分かりました。
「過保護」は、例えば子どもが失敗ないように親が先回りをして準備をしたり手助けをして危険を回避することを言います。
子どもに対して「過保護」になってしまう親は、子どもへの愛情がある故の行為ですが、行き過ぎると子どもの自主性を奪ってしまったり、子どもの成長のチャンスを奪ってしまう可能性があるため、親自身が気をつける必要があります。
過干渉の定義
「過干渉」を広辞苑で調べると、
必要以上の干渉。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、続いて「干渉」を調べると
他人の物事に強いて立ち入り、自己の意思に従わせようとすること。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「干渉」とは他人の事に無理やり立ち入り、自己の意思に従わせようとすることを意味することが分かりました。
「過干渉」は例えば親が子どもの進路を無理矢理決めてしまったり、行動を制限してしまうなど、行き過ぎた干渉をすることを言います。
子どもに対して「過干渉」になってしまう親は、「過保護」な親と同じように子どもを想うが故の行為でありますが、行き過ぎてしまうと子どもが自分で考える力を奪ってしまいます。
つまり「過保護」と「過干渉」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 過保護は「子どもを守りたいあまり過度に身の回りの面倒を見ることで、子どもの成長の機会を奪ってしまう可能性がある」
- 過干渉は「子どもを想うあまり過度に親の言うとおりに行動させようとすることで、子どもの自主性を奪ってしまう可能性がある」
となり、「過保護」も「過干渉」も親が子どものためを想って行うことですが、あまり行き過ぎると子どもに悪影響を及ぼす可能性があることが分かりました。
関心と感心の違いはこちらでまとめています。
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