「惣菜」と「おばんざい」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも食事の中でおかずに位置づけられ、小鉢などに入っているイメージのある料理ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「惣菜」と「おばんざい」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
惣菜の定義
「惣菜」を広辞苑で調べると、
日々の食事の副食物。飯のおかず。菜の物。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「惣菜」はメイン料理に添えられたおかずであることがわかりました。
本来、惣菜とは家庭で調理される手作りの日常的なおかずを意味していましたが、時代の流れとともに「手作り」という定義は薄れていき、現在では市販や宅配の惣菜を意味することもあります。
また、惣菜には地域性が強く表れているものが多く、その土地独自の野菜や海産物などが惣菜に反映されています。
おばんざいの定義
「おばんざい」を広辞苑で調べると、
(主に京阪で)番菜を丁寧にいう語。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「おばんざい」は番菜の丁寧な言い方です。
さらに「番菜」を広辞苑で調べると、
ふだんの日の食事の副食物。おかず。おばんざい。関東の惣菜に対して、主に京阪地方でいう。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「番菜」は惣菜と同じ意味ですが、主に京阪地方で用いられる表現であることがわかりました。
つまり「おばんざい」とは、京阪地方、とくに京都における惣菜の呼び方を丁寧にしたもの、ということになります。
つまり「惣菜」と「おばんざい」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 惣菜は「メイン料理に添えられたおかず」
- おばんざいは「京阪地方、とくに京都における惣菜の呼び方を丁寧にしたもの」
となり、いずれもおかずを指しますが、「惣菜」は全国的に使用されている表現であるのに対し、「おばんざい」は京阪地方で主に用いられている表現であることが分かりました。
料亭と割烹の違いについてもまとめています。
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