あおさと青のりの違い、あなたは説明できますか?
小さなスーパーやドラッグストアでは安価なあおさのみが売られていることが多くあります。
このページを読めば「あおさ」と「青のり」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
あおさの定義
緑藻類の海藻。日本各地の潮間帯の岩石に着生。葉状体は鮮緑色で扁平。二層の細胞から成る。青海苔の代用とする。アナアオサ。
広辞苑 第七版 16Pより [発行所:株式会社岩波書店]
あおさは葉っぱの形をしており、磯の香りが特長です。
乾物コーナーにある細かく加工されたあおさはよく見ると粉末ではなく、平たいフレーク状になっています。
安価で熱にも強く使い勝手が良いため、たこ焼きやお好み焼きにかかっている青い粉は、実は青のりではなく、あおさである可能性が高いです。
青のりの定義
緑藻類アオサ属の海藻の一群。スジアオノリ・ウスバアオノリなどの類。体は一層の細胞からなる管状体。細長く、円筒状または葉状で繊細。長さ六〜三〇センチメートル。海産または汽水産で全世界の磯部の岩などに着生。乾かして食用。強い芳香がある。乾苔。海苔菜。
広辞苑 第七版 18Pより [発行所:株式会社岩波書店]
青のりは細長く、あおさに比べて磯の香りが強いのが特長で、細かく加工された青のりは粉末状で販売されています。
香り高いあおのりはあおさに比べて高級品となるため、「青のり粉」などと売られているものも裏面の表記を見ると原材料は「あおさ」である場合があります。
飾り程度ではなく、しっかりと磯の香りを生かしたい場合には本物の「青のり」を使用することがおすすめです。
つまり「あおさ」と「青のり」の違いは?
どちらも緑色の海藻類ですが、つまりそれぞれの違いは
- あおさは「葉っぱ状で、加工すると平たいフレーク状となり、青のりに比べて香りが弱く安価」
- 青のりは「細長く、加工すると粉末になり、香りが高く高級品」
となり、形と香りの強さに違いがあることが分かりました。
特に「青のり粉」なる商品は青のりと見せかけて、中身は「あおさ」である可能性がありますのでご注意ください。
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