「素麺」と「冷麦」と「うどん」の違い、あなたは説明できますか?
どれも小麦粉を原材料とする白くて長い麺類ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「素麺」と「冷麦」と「うどん」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
素麺の定義
「素麺」を広辞苑で調べると、
小麦粉に食塩水を加えてこね、これに植物油を塗って細く引き伸ばし、日光にさらして乾した食品。茹ゆでまたは煮込んで食する。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「素麺」は小麦粉に食塩水を加えて生地を作り、油を塗って細く伸ばした後に乾燥させた食品であることが分かりました。この製造工程は地域やメーカーによって違い、油を使わない種類もあります。
JAS(日本農林規格)の乾めん類品質表示基準において素麺の太さは直径1.3mm未満と定められており、冷麦やうどんよりも細いことが特徴です。
夏場に涼しさを求めて食べられることが多く、茹でて冷たいつけ汁につけて食べるのが一般的です。流しそうめんは夏の風物詩ともいえるでしょう。
冷麦の定義
「冷麦」を広辞苑で調べると、
細打ちにしたうどんを茹ゆでて冷水でひやし、汁をつけて食べるもの。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「冷麦」はうどんを細打ちにしたものです。茹でて冷水で冷やし、冷たいつゆにつけて食べる冷たい麺料理です。
茹でた麺を冷水で洗うことで表面のでんぷん質を取り除き、つけ汁と麺がよく絡みやすくなります。刻んだ長ネギや大葉などを薬味として食べることが多く、冷やし中華のように酢や醤油、味噌などを合わせたタレで食べることもあります。
冷麦の太さは直径1.3mm〜1.7mm未満と定められており、素麺より太く、うどんより細いのが特徴です。
うどんの定義
「うどん」を広辞苑で調べると、
小麦粉を塩水でこねて薄くのばし、細く切ったもの。ゆでてかけ汁にひたしたり、つけ汁につけたりして食べる。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「うどん」は小麦粉を塩水でこねて細く切った麺類で、茹でた後にかけ汁に浸したり、つけ汁につけて食べる食品であることが分かりました。
うどんには「ざるうどん」や「きつねうどん」「たぬきうどん」「肉うどん」など地域や食材によって様々な食べ方があります。
うどんの太さは直径1.7mm以上と定められており、素麺や冷麦より太いのが特徴です。
つまり「素麺」と「冷麦」と「うどん」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 素麺は「小麦粉に食塩水を加えてこね、油を塗って細く引き伸ばし、日光にさらして乾かした太さ1.3mm未満の細い麺」
- 冷麦は「1.3mm〜1.7mm未満に細打ちにしたうどんを茹で、冷たいつゆで食べる麺」
- うどんは「小麦粉を塩水でこねて薄くのばし、1.7mm以上の太さに切った麺」
となり、「素麺」は3つの中で最も細く、「冷麦」と「うどん」は製法は同じものの麺の太さに違いがあることが分かりました。
讃岐うどんと普通のうどんの違いはこちらでまとめています。
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