「キムチ鍋」と「チゲ鍋」と「スンドゥブ」の違い、あなたは説明できますか?
どれも唐辛子が効いた代表的な辛い料理ですが、それぞれに明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「キムチ鍋」と「チゲ鍋」と「スンドゥブ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
キムチ鍋の定義
「キムチ鍋」は広辞苑に掲載がないため「キムチ」を調べると、
朝鮮の漬け物。塩漬にした野菜に、ニンニク・ショウガ・トウガラシ・塩辛などを合わせて漬け込む。
広辞苑 第七版 734Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「キムチ」は野菜にトウガラシなどの香辛料を入れて漬けた韓国の食べ物であることが分かりました。
しかし「キムチ鍋」は日本で生まれた食べ物です。
「キムチ鍋」はキムチが入っていますが日本人好みの味付けになっており、寒い季節にはたまらない料理のひとつです。
チゲ鍋の定義
「チゲ」を広辞苑で調べると、
朝鮮料理で、唐辛子味や塩味の鍋物。肉・魚介類・豆腐などを入れる。チゲ鍋。
広辞苑 第七版 1866Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、日本でいうところの「チゲ鍋」はキムチ鍋と同じ唐辛子入りの辛い料理で、肉や魚介、豆腐が入った鍋料理であることが分かりました。
しかし本場韓国では「チゲ」は「鍋料理」のことを指し辛い鍋料理だけを指しているわけではありません。
また、韓国では一人用の鍋で作るのが一般的です。
よって韓国では「チゲ鍋」という言葉は「鍋鍋」と言っていることになるので使いませんが、日本では「チゲ鍋」と呼んでいます。
スンドゥブの定義
「スンドゥブ(純豆腐)」を広辞苑で調べると、
朝鮮料理で使う、おぼろ豆腐に似た柔らかい豆腐。
広辞苑 第七版 1594Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「スンドゥブ」は朝鮮語で「やわらかい豆腐」を意味し、日本でいう「おぼろ豆腐」のようなものであることが分かりました。
主にチゲに入れられることから、「スンドゥブチゲ」を略して「スンドゥブ」と呼ばれることが多いようです。
つまり「キムチ鍋」と「チゲ鍋」と「スンドゥブ」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- キムチ鍋は「日本生まれの料理で、日本人好みのキムチ味の鍋料理」
- チゲ鍋は「韓国料理のひとつで、日本では辛い鍋料理を指す」
- スンドゥブは「やわらかい豆腐が入った鍋料理」
となり、「キムチ鍋」は日本生まれの鍋料理、「チゲ鍋」は韓国の鍋料理、「スンドゥブ」はおぼろ豆腐入りの鍋料理であることが分かりました。
韓国冷麺と盛岡冷麺の違いはこちらでまとめています。
コメント