「王室」と「皇室」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも国の中で高い地位にいる一族をさす言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「王室」と「皇室」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
王室の定義
「王室」を広辞苑で調べると、
国王の一家。王家。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「王室」は国王とその家族である王族を指す言葉であることがわかりました。
何世代も世襲で受け継がれてきた王室もあれば、長い歴史の中で民族同士の争いがおこったりして、前の王とは全く血の繋がりのない人が新たな王になるような王室もあります。
王室がある国は、ヨーロッパではイギリス、オランダ、スペイン、ベルギー、スウェーデンなどがあり、アジアにおいてはタイ、ブータン、ブルネイ、マレーシアなどが挙げられます。
一部の国では女性の王位継承が認められているところもありますが、まだ少数派のようです。

皇室の定義
「皇室」を広辞苑で調べると、
天皇を中心とするその一族。天皇家。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「皇室」は天皇とその一族を指すことがわかりました。
天皇陛下は「皇族」には含まれないので、簡単に表すと「皇室=天皇陛下+皇族」ということになります。
天皇家のルーツは、天照大神(あまてらすおおみかみ)であると言われています。
つまり、天皇を含めた皇室の人とは天照大神からの流れをくんでいる人ということになり、その子孫でないと天皇にはなれないということになります。

つまり「王室」と「皇室」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 王室は「国王とその家族である王族で、血のつながりがあるとは限らない」
- 皇室は「天皇とその一族で、全員が天照大神の子孫にあたる」
となり、「王室」は様々な民族が入り混じっていることがあるのに対し、「皇室」は血統を重視している一族であることが分かりました。
親王と内親王の違いについてもまとめています。
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