「往診」と「訪問診療」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも自宅で診療を受けられる仕組みを指す言葉ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。

このページを読めば「往診」と「訪問診療」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
往診の定義
「往診」を広辞苑で調べると、
医師が患者の家に行って診察すること。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「往診」は医師が患者の家で診察することです。
急に病気になったり怪我をしたとき、救急車を呼ぶほどではないけれども病院まで行くのが困難な場合に、患者側からの依頼を受けて医師が家を訪問し、診察をします。
保険適用で往診を受けられる範囲は、医療機関から直線距離で16kmであることが定められています。
ただし、付近に往診ができる医療機関のない僻地などは例外となることがあります。
また、往診の場合は通院の場合にかかる医療費にプラスして往診料が発生します。

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訪問診療の定義
「訪問診療」は広辞苑に掲載がないためインターネットで調べてみたところ、定期的に医師や看護師などの医療従事者が自宅に訪問し診療する医療サービスであることがわかりました。
「訪問診療」は通院が困難な患者に対して、医師があらかじめ診療の計画を立てて行うもので、診察以外にも、看護師がケアを行う訪問看護や、理学療法士が行う訪問リハビリステーションなどのサービスを取り扱っている施設もあります。
なお、訪問診療の保険適用についても、往診と同様に医療機関から直線距離で16kmであることが定められています。

つまり「往診」と「訪問診療」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 往診は「突発的な病気や怪我で通院が困難な患者から依頼されて、医師が自宅に出向き診療すること」
- 訪問診療は「計画に基づいて定期的に患者の家を訪問し、医師や他の医療従事者が医療サービスを行うこと」
となり、「往診」は患者からの依頼で都度行われるのに対し、「訪問診療」は前もって診療の計画を作成していることが分かりました。
「診療所と医院の違い」についてもまとめています。
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