オレンジピールとマーマレードの違い、あなたは説明できますか?
どちらも「甘くしたオレンジの皮」というイメージがありますが、ずばりその決定的な違いは何なのでしょうか。
このページを読めば「オレンジピール」と「マーマレード」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
オレンジピールの定義
「オレンジピール」は広辞苑に掲載が無いためまずは「オレンジ」を広辞苑で調べると、
ミカン科の果樹およびその果実の総称。特にインド原産ダイダイ類のネーブル‐オレンジ・バレンシア‐オレンジなどをいう。生食・ジュース用に大規模に栽培。甘橙。スイート‐オレンジ。
広辞苑 第七版 460Pより [発行所:株式会社岩波書店]
続いて「ピール」を広辞苑で調べると
果物や野菜の向いた皮。また、柑橘類の皮を砂糖漬けにしたもの。
広辞苑 第七版 2431Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、オレンジピールは果物である「オレンジの皮そのもの」や「オレンジの皮を砂糖漬けしたもの」を指すことが分かりました。
加工していない生のオレンジの皮や、乾燥させただけのオレンジの皮もオレンジピールと言いますが、一般的に「オレンジピール」と聞いて想像するのはお菓子作りの材料として使用される砂糖漬けにして乾燥させたもののイメージが強いかもしれません。
ドライフルーツにしたオレンジピールはそのまま食べるだけでなく、チョコレートをかけたり、ケーキなどに混ぜて焼くほか、果肉と混ぜてジャムにするなど使い方は無限大です。
マーマレードの定義
「マーマレード」を広辞苑で調べると
ジャムの一種。オレンジ・夏蜜柑・レモンなどの柑橘類の果肉と果皮でつくったもの。ママレード。
広辞苑 第七版 2735Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、ジャムの印象が強いマーマレードは、柑橘の皮そのものを指すのではなく一旦別々にした柑橘の皮と果肉を砂糖で煮込んでジェル状(ジャム)になったものを指すことが分かりました。
また、マーマレードというとオレンジのイメージが強いですが、実際はオレンジに限らず「ゆずのマーマレード」「レモンマーマレード」「日向夏マーマレード」「すだちマーマレード」などがあり、多くの柑橘で作られています。
マーマレードはパンに塗るだけでなく、ドレッシングやお肉の漬けだれとして使用したり、砂糖の代わりに料理に使うことが出来るなど意外と活躍の幅が広いです。
つまり「オレンジピール」と「マーマレード」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- オレンジピールは「オレンジの皮そのものや、ドライフルーツにしたもの」
- マーマレードは「オレンジやレモンなどの柑橘の皮と果肉を砂糖で煮込んでジェル状にしたもの」
となり、「オレンジの皮」というイメージのある両者ですが、マーマレードには果肉も使用されており、さらにはジェル状にした加工品であることが分かりました。
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