「重傷」と「重症」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも大きな怪我や病気のことですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「重傷」と「重症」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
重傷の定義
「重傷」を広辞苑で調べると、
重い傷。ふかで。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「重傷」は体に大きな傷や怪我を負ったことを表す言葉だということが分かりました。
例えば、骨が折れたり、出血が多かったり、内臓にダメージがあったりする場合は「重傷」と言います。
治るまでに時間がかかったり、手術や入院が必要になるような怪我のことを指します。
警察や消防などが使う場合は、「全治30日以上かかる傷や怪我」を「重傷」と呼びます。
重症の定義
「重症」を広辞苑で調べると、
重い病気。重い症状。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「重症」は病気や怪我の程度がとても重いことを表す言葉だということが分かりました。
例えば、「重症の風邪をひいた」「交通事故で重症を負った」などと使います。
消防庁では、「傷病の程度が3週間以上の入院を必要とするもの」と定義しています。
これは、病気だけではなく事故などの怪我も含まれます。
医者や看護師などが使う場合は、「命に関わるほどの深刻な病気や怪我」を「重症」と呼び、意識がなかったり、呼吸や心臓が止まりそうな状態を指します。
つまり「重傷」と「重症」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 重傷は「体に大きな傷や怪我を負ったこと」
- 重症は「病気や怪我の程度がとても重いこと」
となり、「重傷」は事故や事件などの外傷に関する場面で使われるのに対し、「重症」は病気や内傷に関する場面で使われることが分かりました。
重体と危篤の違いはこちらでまとめています。
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