「道着」と「道衣」の違い、あなたは説明できますか?
柔道や空手などで着用する衣服のことを「道着」と呼ぶのか「道衣」と呼ぶのか迷った経験のある方もいるのではないでしょうか。
このページを読めば「道着」と「道衣」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
道着の定義
柔道・剣道など、武道をする時に着る衣服。
広辞苑 第七版 2048Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、道着は柔道、剣道、弓道、空手道、合気道の様な武道を行う時に着る上下に別れた衣服のことを指します。
素材は着心地がよく汗を吸収しやすい綿であることが多く、色は黒や紺もあるが白が一般的です。
道衣の定義
道士の着る衣服。道服。
広辞苑 第七版 2043Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、続いて「道士」を広辞苑で調べると、
道教を修める人
広辞苑 第七版 2055Pより [発行所:株式会社岩波書店]
さらには「道教」を調べてみると
中国漢民族の伝統宗教。黄帝・老子を教祖と仰ぐ。古来の巫術や老荘道家の流れを汲み、これに陰陽五行説や神仙思想などを加味して、不老長生の術を求め、符呪・祈祷などを行う。仏教の教理をとり入れて次第に成長。民間宗教として現在まで広く行われる。
広辞苑 第七版 2049Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで「道着」のようなものではなく、映画に出てきそうな中国の太極拳やカンフーの服装が近いようです。
また中国発祥の少林寺拳法で着用する衣服のことは道着ではなく、道衣と呼ぶことも分かりました。
つまり「道着」と「道衣」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 道着は「柔道や剣道などの武道の際に着用する衣服」
- 道衣は「中国漢民族の伝統宗教である”道教”を修める人が着る衣服」
となり全くの別物であることが分かりました。
つまり、日本の武道で着用する服は「道着」であり、「道衣」ではありません。
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