「チョッキ」と「ベスト」と「ジレ」の違い、あなたは理解していますか?
どれも袖なしの胴着ですが、一体どう呼び分ければ良いのでしょうか。
このページを読めば「チョッキ」と「ベスト」と「ジレ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
チョッキの定義
洋服の上衣の下に着る袖なしの胴着。
広辞苑 第七版 1917Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、チョッキは袖なしで胸・腹・背を覆う胴衣であり、ワイシャツとスーツの間や、防弾チョッキなど、インナーとアウターの間に着用します。
しかし、オシャレや防寒着としてアウターの役割をするチョッキもあります。
また、チョッキという名前は「直着(ちょくぎ)」が訛ったとされる説や、ジャケットやオランダ語の”ヤック”に由来する説などがあります。
ベストの定義
チョッキに同じ。
広辞苑 第七版 2636Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、ベストとチョッキは同じものを指すことが分かりました。
ベストは国により「袖なしの肌着」を指す場合と、上着としての役割を指す場合がありますが、日本で言うところのベストはチョッキ同様にインナーとアウターの間に着る中衣の役割となります。
しかし最近ではベストと言う場合が多く、「チョッキ」というと何だか古臭く感じるかもしれません。
ジレの定義
「ジレ」は広辞苑に掲載が無く「ジレ―」で掲載されていました。
チョッキ。ベスト。また、婦人用のブラウスに見せかけた胴衣。
広辞苑 第七版 1489Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、ジレはフランス語から来ており、チョッキとベストと同様の袖なしの胴衣で、上着の中に着る中衣の役割をします。
中に着こむため、人に見える全面だけがオシャレで背面はシンプルな場合が多くあります。
ファッション業界では近年「ジレ」呼びが増えており、フランスのイメージも手伝ってか同じものでもジレというとオシャレに感じるかもしれません。
つまり「チョッキ」と「ベスト」と「ジレ」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- チョッキは「袖なしで胸・腹・背を覆う胴衣で、主にインナーとアウターの間に着る」
- ベストは「チョッキと同じだが、近年は”ベスト”が一般的」
- ジレは「フランス語から来ており、チョッキとベストと同様のものだがオシャレなイメージがある」
となり、どれも袖なしの衣服を指すことが分かりました。
元々は上着の中に着ることの多い丈の短いチョッキなどですが、上着として着用するダウンベストや、流行を取り入れたロングジレなどがあります。
他にも衣類の違いについてまとめています。
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