「フェイクファー」と「エコファー」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも毛皮に似せた「偽物の毛皮」ですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「フェイクファー」と「エコファー」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
フェイクファーの定義
「フェイクファー」を広辞苑で調べると、「フェークファー」で掲載がありました。
人工毛皮の総称。イミテーション‐ファー。
広辞苑 第七版 2528Pより [発行所:株式会社岩波書店
とのことで、「フェイクファー」は本物の毛皮に似せた人工毛皮で、化学繊維や羊毛を用いて作ることが分かりました。
これに対して本物の動物の毛皮を「リアルファー」と言いますが、リアルファーは動物の毛だけでなく皮膚も使用するため動物愛護に反することから近年では「フェイクファー」が注目を集めています。
また、フェイクファーはリアルファーに比べて安価ですが、手入れが簡単で耐久性に優れているため扱いやすく手に入れやすい製品でもあります。
エコファーの定義
「エコファー」は広辞苑に掲載がないためまずは「エコ」を調べると、
(エコロジーの略)環境に配慮すること。「生態」「環境」「環境保護」を意味する接頭辞。
広辞苑 第七版 321Pより [発行所:株式会社岩波書店
続いて「ファー」を広辞苑で調べると
毛皮。また、その製品。
広辞苑 第七版 2516Pより [発行所:株式会社岩波書店
とのことで「エコファー」は直訳すると「環境に配慮した毛皮製品」となります。
エコファーは化学繊維等を使用して本物の毛皮に似せたものですが、「生態や環境に配慮している」点がエコとなります。
つまり、エコファー=フェイクファーなのです。
しかし近年は「エコファー」呼びが主流になりつつあり、「エコファーコート」などが人気を集めています。
確かに同じ商品でも「偽物」を意味する「フェイク」よりも、「環境保護」を意味する「エコ」を使用したほうが「サステナブル」が叫ばれる現代には合っているのかもしれません。
つまり「フェイクファー」と「エコファー」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- フェイクファーは「化学繊維などを用いて本物の毛皮に似せたもの」
- エコファーは「フェイクファーと同じ」
となり、言い方が違うだけで両者は全く同じものであることが分かりました。
また、エコファーの方が今どきであることが分かりました。
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