死体と遺体の違い、あなたは説明できますか?
どちらも亡くなった人のからだを指しますが、明確な違いは何なのでしょうか。
このページを読めば「死体」と「遺体」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
死体の定義
死んだ人や動物のからだ。死者の肉体。死骸。
広辞苑 第七版 1291Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、死体は死んだ人間や動物の肉体を指しますが、物体としてであり、そこに敬意などはありません。
そのため報道で「死体」という表現が使われるのは、「死体遺棄」などの法律用語や、身元の分からない死者や突然発見された遺棄された死者の場合となります。
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遺体の定義
人のなきがら。遺骸いがい。
広辞苑 第七版 165Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「遺体」は死者への敬意が込められてる表現となります。
そのため報道では身元が判明している場合のほか、身元が判明しうる場合、大規模災害などで多くの人が亡くなった場合などに「遺体」が使われます。
また、NHKの「ことばのハンドブック」によると
「死体」の対語は「生体」で、どちらも即物的な語感が強いことばです。これに対して、「遺体」は人格を主体にした言い方で、辞書の中には「死体よりていねいな言い方」「死体に比べて、死者への敬意がこめられた表現」などと説明しているものもあります。このため、一般的には「遺体」を使うほうがよく、放送でもできるだけ「遺体」を使うようにしています。ただし、生死がそのニュースの主要な内容である場合などは、生死を端的に伝えるために「死体」を使うこともあります。
ことばのハンドブック 13Pより [発行所:日本放送出版協会]
とのことで、「遺体」には死者を敬い、遺族や視聴者に配慮した言葉となります。
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つまり「死体」と「遺体」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 死体は「死んだ人間や動物のからだ」
- 遺体は「死者への敬意をこめた表現で、報道では身元が判明している場合や判明しうる場合などに使われる」
となります。
確かにニュースで耳にする「遺体」には「ご遺体」と丁寧に言われることが多いです。
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