「泥棒」と「ねこばば」の違い、あなたは説明できますか?
どちらも人のものを勝手に自分のものにしてしまうことですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「泥棒」と「ねこばば」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
泥棒の定義
「泥棒」を広辞苑で調べると、
ぬすびと。盗賊。また、盗みをすること。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「泥棒」は盗みをする人、または盗むことを指す言葉であることがわかりました。
「泥棒」は最初から盗む意志がある行動です。
「泥棒」は当て字で、語源には諸説あり、いまだ特定には至っていません。
無理に奪う意味の「押し取り」に人を意味する「坊」が付いて「押し取り坊」となり、そこから「どろぼう」になったとする説や、「取り奪う」が転じて「どろぼう」になったとする説があります。
ねこばばの定義
「ねこばば」を広辞苑で調べると、
悪行を隠して知らん顔をすること。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
落し物などを拾ってそのまま自分のものにしてしまうこと。
とのことで、「ねこばば」は悪いことをしてもそれを隠したままにすることである、ということがわかりました。
猫が脱糞後に、脚で土砂をかけて糞を隠す様子からできた言葉で、漢字で書くと「猫糞」となります。
「ねこばば」はたまたま落ちているものを拾い、何らかの理由でそれをそのまま自分のものにすることを指す言葉なので、落とし物を見つける前から盗む意思があったわけではありません。
ちなみに猫が自分の糞尿に砂をかけて隠すのは、悪いことをしているという認識があるからではなく、猫同士の争いが起こらないように自分のにおいを消していると考えられています。
つまり「泥棒」と「ねこばば」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 泥棒は「人のものを盗むこと」
- ねこばばは「落とし物を拾っても届けずに自分のものにしてしまうこと」
となり、「泥棒」は人からものを取ろうとする意思があって盗むのに対し、「ねこばば」はたまたま拾ったものを自分のものにしてしまうことである、ということが分かりました。
「被告と被疑者と書類送検の違い」についてもまとめています。
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