甚平と作務衣の違い、あなたは説明できますか?
似ている素材と形状のため、甚平と作務衣が一緒くたになっている人も多いかもしれません。
このページを読めば「甚平」と「作務衣」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
甚平の定義
甚兵衛じんべえ羽織のこと。
広辞苑 第七版 1525Pより [発行所:株式会社岩波書店]
続いて「甚兵衛羽織(じんべえばおり)」を広辞苑で調べてみると、
男子用の袖無し羽織の名。もと関西地方に起こり、木綿製綿入れの防寒着で、丈たけは膝を隠すくらいとし、前の打合せを付紐で結び留める。今、麻・木綿製で筒袖をつけた夏の家庭着をいう。じんべ。甚平。
広辞苑 第七版 1525Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、元来は「袖なしの膝丈ほどの上着」だった甚平ですが、現在では上下お揃いで半ズボンんがセットになっており、風通しが良いため夏の部屋着のほか、お祭りに着ていく和服として着られることが多いです。
作務衣の定義
僧が作務のときに着る衣服。労働着や日常着として用いる。上衣は打合せ式で筒袖、下衣はズボン状で裾がすぼまる。
広辞苑 第七版 1194Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、現在は家庭着としても親しみのある作務衣ですが、元々は作業着であるため、動きやすく、中に埃等が入らないように袖口と足首がゴムで絞ってあるものが多いです。
作務衣は季節を問わず着用するため長袖長ズボンであり、最近では旅館等の寝間着に作務衣が用意されていることも多くあります。
つまり「甚平」と「作務衣」の違いは?
どちらも麻や綿の紐で結ぶ衣類を指す言葉ですがそれぞれの違いは
- 甚平は「夏に着る半そで半ズボンの家庭着」
- 作務衣は「季節を問わない長袖長ズボンの作業着」
となり、丈の違いで簡単に見分けられることが分かりました。
ハイネックとタートルネックの違いはこちらです。
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