「モーニングコート」と「タキシード」と「燕尾服」の違い、あなたは説明できますか?
どれも男性のフォーマルスタイルのひとつですが、三者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「モーニングコート」と「タキシード」と「燕尾服」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
モーニングコートの定義
「モーニングコート」を広辞苑で調べると、
男子の昼用礼服。普通、上衣とには黒無地を、チョッキには黒かグレーを、ズボンには黒グレーの縞柄を用いる。カッタウェーコート。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「モーニングコート」は日中に着る最も格式の高い男性用の正装であることが分かりました。
「カッタウェイ・フロック・コート」とも言われ、前すそが斜めにカットされているのが特徴です。
タキシードの定義
「タキシード」を広辞苑で調べると、
男子の夜会用略式礼服。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
燕尾服に準ずる。黒または濃紺の布地を用い、形は背広と同形だが襟を絹でおおい、ズボンに側章をつける。黒の蝶ネクタイを合わせることからブラック‐タイともいう。
とのことで、「タキシード」は夜を中心に着用される準礼装であることが分かりました。
モーニングコートや後述の燕尾服に次いで格式の高い服装で、現在では昼間のフォーマルなパーティなど着用シーンが広がっています。
スーツと似ていますが、
- 裾に切れ込みが入っていない
- 襟に光沢のある素材を使っている
- ネクタイではなく蝶ネクタイを合わせる
などの違いがあります。
燕尾服の定義
「燕尾服」を広辞苑で調べると、
男子の夜用正式礼服。上着の前丈が短く、背の裾が長く先が割れて燕尾状をなす。色は主に黒。共布のズボン・白蝶ネクタイなどと組み合わせて着る。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「燕尾服」は夜に着る最も格式の高い正装であることが分かりました。
裾が燕の尾のようにカットされているのが特徴です。
つまり「モーニングコート」と「タキシード」と「燕尾服」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- モーニングコートは「昼に着用する最も格式の高い正礼装」
- タキシードは「夜を中心に着用される準礼装」
- 燕尾服は「夜に着用される正礼装」
となり、「モーニングコート」と「燕尾服」は正礼装であるのに対し、「タキシード」はワンランク格式の低い準礼装であることが分かりました。
フォーマルとセミフォーマルの違いはこちらでまとめています。
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