「股引」と「ステテコ」の違い、あなたは説明できますか?
どちらもズボンの下に履くものですが、両者に明確な違いはあるのでしょうか。
このページを読めば「股引」と「ステテコ」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
股引の定義
「股引」を広辞苑で調べると、
両の股を通してはく狭い筒状の下ばき。〈[季]冬〉
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「股引」は両足を通してはく肌着です。
また、冬の季語であることから、主に冬に着用するものであることがわかりました。
股引は安土桃山時代にポルトガルから伝わったカルサオと呼ばれる衣服が原形とされていて、江戸時代には火消や鳶のような職人の作業服としても着用されていました。
冬に着用するため、肌への密着性が高く暖かい素材で作られているものが一般的です。
ステテコの定義
「ステテコ」を広辞苑で調べると、
男性用下ばきの一種。膝下までの長さでゆるみをもたせ、夏のズボン下として用いる。
広辞苑 第七版 より [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、「ステテコ」も両足を通してはく肌着であり、夏にズボンの下に履くもので、ゆったりした作りであることがわかりました。
ステテコは着物や袴の下に穿く下着として、明治以降の日本の近代化に伴い全国的に普及しました。
最近では下着としての用途以外にも、夏のルームウェアとして柄がプリントされたステテコも発売され、人気を集めています。
通気性が良く、内股やももなどの汗を吸う素材で作られているものが一般的です。
つまり「股引」と「ステテコ」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 股引は「ズボンの下に履く、暖かい素材で作られた冬用の下着」
- ステテコは「通気性の良い素材で作られた夏用の下着で、ルームウェアとしても使用される」
となり、「股引」は冬の寒さから身を守るための下着であるのに対し、「ステテコ」は夏場のムレなどから肌を快適に保つための履きものであることが分かりました。
他にも衣類の違いについてまとめています。
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