カップ麺のうどんなどでも地域によって販売される味が違うほど「関西風(西日本)」か「関東風(東日本)」で味付けやだしが異なります。
では「関西風と関東風のだし」の明確な違いとは何なのでしょうか。
このページを読めば「関西風だし」と「関東風だし」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
関西風だしの定義
「関西風」の括りでは広辞苑の掲載が無かったので、まずは「だし」で調べてみると
「出し汁」の略。
広辞苑 第七版 1795Pより [発行所:株式会社岩波書店]
続いて「出し汁」を広辞苑で調べてみると、
鰹節・昆布・椎茸しいたけなどを煮出した汁。にだし。だし。
広辞苑 第七版 1795Pより [発行所:株式会社岩波書店]
「関西風」のだしについてWikipedia等でリサーチしてみたところ、関西で言うところの「だし」は「うどんだしのように、味付けをしたもの」を指すため、つゆそのものを指す言葉として使われます。
また、色の薄さが特徴の「関西だし」はうすくち醤油を使用していて、昆布と鰹節の合わせだしが基本です。
うすくち醤油は濃口醤油よりも塩分濃度が高いですが、関西は薄味と言われるように、そもそもの醤油の使用量が少ないために関西風の出汁は色も味も薄めになります。
関東風だしの定義
「関東風」の括りでは広辞苑の掲載が無かったので、「関東風だし」についてWikipedia等でリサーチしてみると、関東で言うところの「だし」は「昆布や鰹節等の下味」を指し、汁ものやスープのことは「汁」や「つゆ」などと表現します。
また、鰹節の香りが特徴的な「関東だし」は、力強い味の濃口醤油を使用しているため色も濃くなります。
つまり「関西風」と「関東風」だしの違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 関西風だしは「汁物のことを指し、昆布と鰹節などの合わせだしにうすくち醤油などを使用した物」
- 関東風だしは「昆布や鰹節等の下味を指し、鰹節の風味が強いのが特徴。だしを使用した汁物には濃口しょうゆを使用する」
となります。
「だし」という言葉一つでも汁物を指す関西と、広辞苑に掲載の通りの「煮出した汁」を指す関東とで違いがあることが分かりました。
そのほか関東風・関西風の違いをいくつかまとめています。
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