桜餅の「関東風」と「関西風」の違い、あなたは説明できますか?
日本の食べ物には同じものでも味付けや形が関東と関西で異なることがありますが、桜餅にも関東風と関西風があります。
このページを読めば桜餅の「関東風」と「関西風」の違いがわかります。
広辞苑より
広辞苑 第七版で各言葉は次のように表現されています。
関東風桜餅の定義
まず「桜餅」を広辞苑で調べると、
小麦粉・白玉粉を練って薄く焼いた皮(紅白2種ある)に、餡を入れて、塩漬の桜の葉で包んだ菓子。もとは、小麦粉の皮に餡を入れ、塩漬の桜の葉で包んで蒸籠せいろうで蒸したもの。桜時に江戸長命寺で売り出したのに始まる。関西風は、蒸した道明寺粉を用いて作る。
広辞苑 第七版 1163Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、関東風の桜餅は小麦粉と片栗粉を水で溶いて焼いた皮であんこを巻くか挟むかしたものを塩漬けした桜の葉で包んだものを指し、関東以外の地域からは「長命寺餅」とも呼ばれています。
小麦粉の生地に餡を包んでいるため、饅頭のような味となります。
関西風桜餅の定義
関西風は、蒸した道明寺粉を用いて作る。
広辞苑 第七版 1163Pより [発行所:株式会社岩波書店]
とのことで、関西風の桜餅には「もち米を蒸して乾かして粗く砕いた”道明寺粉”が使われていることが分かりました。
現在では桜餅は全国的にも関西風が多く販売されていますが、使われている粉から「道明寺餅」や「道明寺」と呼ばれることもあります。
また、関西風の桜餅はモチモチとした食感が特徴で、関東風の桜餅とは全くの別物です。
つまり桜餅の「関東風」と「関西風」の違いは?
つまりそれぞれの違いは
- 関東風は「小麦粉と片栗粉を水で溶いて焼いた皮で餡を包み、塩漬けした桜の葉で巻いたもの」
- 関西風は「煮て蒸した道明寺粉で餡を包み、塩漬けした桜の葉で巻いたもの」
となり、餡と塩漬けした桜の葉は同じでも、見た目や生地、食感も異なる全く別物の菓子であることが分かりました。
関東風の桜餅はクレープのように生地を焼いて餡を包むので、自宅でも簡単に作ることが出来ます。
そのほか関東風・関西風の違いをいくつかまとめています。
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